三角比(sin・cos・tan)とは?意味・公式・例題をわかりやすく解説【高校数学】
三角比とは?
三角比とは、直角三角形の辺の比から定義される sin・cos・tan の3つの比のことです。角度と辺の長さの関係を表し、三角形の計算・図形問題・物理など幅広く使われます。
三角比の定義・公式
直角三角形での定義
直角三角形において、角 θ(シータ)に対して:
| 三角比 | 定義 | 読み方 |
|---|---|---|
| sin θ | 対辺 ÷ 斜辺 | サイン θ |
| cos θ | 隣辺 ÷ 斜辺 | コサイン θ |
| tan θ | 対辺 ÷ 隣辺 | タンジェント θ |
重要な三角比の値
| θ | sin θ | cos θ | tan θ |
|---|---|---|---|
| 30° | 1/2 | √3/2 | 1/√3 |
| 45° | 1/√2 | 1/√2 | 1 |
| 60° | √3/2 | 1/2 | √3 |
| 90° | 1 | 0 | 定義なし |
主な公式
- sin² θ + cos² θ = 1(三角比の基本関係)
- tan θ = sin θ ÷ cos θ
- sin(90° − θ) = cos θ
三角比の例題3選
-
θ = 30° のとき、sin θ・cos θ・tan θ の値を求めよ。
→ sin 30° = 1/2、cos 30° = √3/2、tan 30° = 1/√3
(30-60-90の直角三角形の辺比は 1 : √3 : 2。斜辺が2なので対辺=1、隣辺=√3) -
sin θ = 3/5 のとき、cos θ と tan θ を求めよ(0° < θ < 90°)。
sin² θ + cos² θ = 1 → cos² θ = 1 − 9/25 = 16/25
→ cos θ = 4/5、tan θ = 3/4
(cos > 0 なので正の値をとる。tan = sin ÷ cos で計算) -
斜辺が10、底角が30°の直角三角形の対辺と隣辺を求めよ。
対辺 = 10 × sin 30° = 10 × 1/2 = 5
隣辺 = 10 × cos 30° = 10 × √3/2 = 5√3
(斜辺 × sin で対辺、斜辺 × cos で隣辺が求まる)
三角比の覚え方・つまずきポイント
よくある間違い
– sin と cos を逆に覚える → 「sin は対辺(縦)・cos は隣辺(横)」と覚える
– 30°・60°の値を混同 → sin 30° = 1/2(小さい角=小さい値)と覚える
– tan が定義されない角 → 90° では cos = 0 なので tan は定義なし
語呂合わせ
「サイン(sin)は先に対辺 ÷ 斜辺、コサイン(cos)は隣辺 ÷ 斜辺」→ サ(sin)は縦、コ(cos)は横
三角比の関連公式・定理
| 公式・定理 | 内容 | 適用場面 |
|---|---|---|
| 正弦定理 | a/sin A = 2R | 辺と角の関係を使う問題 |
| 余弦定理 | a² = b² + c² − 2bc cos A | 3辺または2辺と挟む角 |
| 三角比の基本関係 | sin² θ + cos² θ = 1 | sin から cos を求める |
| 補角の公式 | sin(180° − θ) = sin θ | 鈍角の三角比 |
三角比が出る試験問題パターン
計算問題パターン
sin θ = √3/2、0° ≦ θ ≦ 180° のとき θ を求めよ。
sin 60° = √3/2 かつ sin 120° = sin(180° − 60°) = √3/2
→ 正解:θ = 60°, 120°
応用問題の切り口
– 「三角形の面積を求めよ」→ S = (1/2)ab sin C
– 「外接円の半径を求めよ」→ 正弦定理
– 「最大辺を求めよ」→ 余弦定理
よくある質問(FAQ)
Q1. sin・cos・tan とは何ですか?
直角三角形の辺の比を表す数です。sin は対辺÷斜辺、cos は隣辺÷斜辺、tan は対辺÷隣辺です。
Q2. 三角比の値はどうやって覚えますか?
30°・45°・60° の値は頻出なので、表を何度も書いて覚えるのが確実です。
Q3. sin² θ + cos² θ = 1 はなぜ成り立つのですか?
ピタゴラスの定理(a² + b² = c²)を斜辺で割ると導けます。sin と cos の二乗の和は常に1です。
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