うつくし(うつくしい)の意味とは?現代語訳・例文・覚え方【古文単語】

国語


うつくし(うつくし)とは?

うつくしは「かわいらしい・愛らしい」を意味する古語形容詞です。現代語「美しい」より範囲が狭く、特に小さなものへの愛着や愛らしさを表します。清少納言の枕草子「うつくしきもの」の段が有名です。


うつくしの意味一覧

  1. かわいらしい・愛らしい(最重要)
  2. 小さくて愛着を感じる(小動物・子ども・小物など)
  3. きれいだ・美しい(現代語に近い用法、比較的少ない)

※現代語「美しい」とはやや異なり、古語では主に「かわいらしい」の意味で使います。


うつくしの読み方・品詞

  • 読み方:うつくし(歴史的仮名遣い)→ 現代仮名遣い「うつくし」
  • 品詞:形容詞(シク活用)
  • 活用語尾:うつくしく・うつくしき・うつくしけれ など

うつくしを使った古文例文

  1. 「うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る。」
    (かわいらしいもの。瓜に描いた幼子の顔。雀の子が、チュウチュウと鳴くと踊り寄ってくること。)/出典:枕草子「うつくしきもの」

  2. 「いとうつくしき子をもたる人こそ、あはれなれ。」
    (たいそうかわいらしい子を持つ人は、いとしいものだ。)/出典:枕草子


うつくしの覚え方・現代語との違い

現代語との違い
– 現代語「美しい」→ 美しさ全般(外見・景色・音楽など)に使う
– 古語「うつくし」→ 主に小さなもの・子どもへの「かわいい・愛らしい」感覚

語呂合わせ・イメージ
– 「うつくし = 打つ(touch)+くし(心)→ 心をとらえて離さないかわいらしさ」
– 枕草子の「うつくしきもの」の列挙例(瓜・雀の子・幼子など)を覚えると意味が定着する


うつくしの類義語・対義語(古語)

意味 関係
かなし かわいい・いとしい 類義語
をかし 趣がある・興味深い 類義語(趣の面)
めでたし すばらしい・みごと 類義語
あやし みすぼらしい・粗末だ 対義語的

うつくしが出る試験問題パターン

意味選択問題(4択)

「うつくしきもの。瓜にかきたるちごの顔。」(枕草子)の「うつくしきもの」の意味として最も適切なものはどれか。
① 美しいもの ② かわいらしいもの ③ 不思議なもの ④ 悲しいもの

→ 正解:② かわいらしいもの
解説: 枕草子「うつくしきもの」の段は、清少納言が「かわいらしい・愛らしい」と感じるものを列挙する章段。瓜に描いた幼子の顔・雀の子など小さくて愛らしいものが並ぶ。① 美しいもの(現代語の誤解)ではなく「かわいらしい」が正解。

現代語訳問題

「いとうつくしき子をもたる人こそ、あはれなれ」の「うつくしき」を現代語訳しなさい。

→ 正解:かわいらしい(「愛らしい」でも可)
解説: 「いと」は「たいそう」の副詞。「うつくしき子」=「かわいらしい子」。「こそ〜なれ」は強調の係り結び。「たいそうかわいらしい子を持つ人は、いとしいものだ」と訳す。


よくある質問(FAQ)

Q1. うつくしの現代語訳は何ですか?
主に「かわいらしい・愛らしい」と訳します。現代語「美しい」と似ていますが、古語では小さなものへの愛着・愛らしさを表すことが多いです。

Q2. うつくしと似た古語との違いは?
「かなし」も「かわいい・いとしい」の意味を持ちますが、かなしは愛情や切なさの感情に焦点があります。うつくしは対象(小さなもの・子ども)の「かわいらしい外見や様子」に焦点があります。

Q3. うつくしはどの作品に出てきますか?
清少納言の枕草子「うつくしきもの」の段が最も有名です。また源氏物語でも幼い紫の上を表現する際に使われます。

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