めでたし(めでたい)の意味とは?現代語訳・例文・覚え方【古文単語】
めでたし(めでたし)とは?
めでたしは「すばらしい・みごとだ・けっこうだ」を意味する古語形容詞です。現代語「めでたい(お祝いにふさわしい)」よりも意味の幅が広く、物事の優れた状態全般に使われます。
めでたしの意味一覧
- すばらしい・みごとだ(最重要)
- けっこうだ・申し分ない
- おめでたい・祝福すべきだ(現代語に近い用法)
- 立派だ・優れている(人物・技芸について)
めでたしの読み方・品詞
- 読み方:めでたし(歴史的仮名遣い)→ 現代仮名遣い「めでたし」
- 品詞:形容詞(ク活用)
- 活用語尾:めでたく・めでたき・めでたけれ など
- 語源:「めで(愛でる・感嘆する)」+「たし(たい)」→ 愛でたい・感嘆に値する
めでたしを使った古文例文
-
「その人、かたちよく、心もめでたく、学才ありて、世の覚えもよかりければ、」
(その人は、外見も美しく、心もすばらしく、学識があって、世間の評判も良かったので、)/出典:大和物語 -
「その琴の音、めでたく聞こえければ、人々あつまりてぞ聴きける。」
(その琴の音色はすばらしく聞こえたので、人々が集まって聴いたのだった。)/出典:大和物語
めでたしの覚え方・現代語との違い
現代語との違い
– 現代語「めでたい」→ 主にお祝い事・縁起の良さに限定
– 古語「めでたし」→ 優れた状態すべてに使う(美しさ・技量・品格など)
語呂合わせ・イメージ
– 「めでたし = 愛(め)でる+たし → 愛でたい・ほめたたえたい」
– 「めでる(愛でる・感嘆する)」という動詞と同語源
めでたしの類義語・対義語(古語)
| 語 | 意味 | 関係 |
|---|---|---|
| をかし | 趣がある・興味深い | 類義語(美の評価) |
| うつくし | かわいらしい・美しい | 類義語 |
| いみじ | すばらしい・程度が甚だしい | 類義語 |
| あやし | 身分が低い・粗末だ | 対義語的 |
めでたしが出る試験問題パターン
意味選択問題(4択)
「その琴の音、めでたく聞こえければ」の「めでたく」の意味として最も適切なものはどれか。
① おめでたく ② すばらしく ③ おかしく ④ かなしく
→ 正解:② すばらしく
解説: 「めでたく」は「めでたし」の副詞的用法で「すばらしく・みごとに」の意味。琴の音色に対して使われているので、現代語の「おめでたい(①)」という祝い事の意味ではなく、優れた音色への感嘆を表す。③④は全く別の意味。
現代語訳問題
「めでたき人のかきたる絵」を現代語訳しなさい。
→ 正解:すばらしい(立派な)人が描いた絵
解説: 「めでたき」は連体形。「めでたき人」=「すばらしい・才能ある人」。「絵をかく」=「絵を描く」。全体で「すばらしい人が描いた絵」と訳す。
よくある質問(FAQ)
Q1. めでたしの現代語訳は何ですか?
最重要の意味は「すばらしい・みごとだ」です。現代語の「めでたい」(祝い事)よりも意味が広く、優れた状態全般に使います。
Q2. めでたしと似た古語との違いは?
「いみじ」もすばらしいの意味を持ちますが、いみじはプラス・マイナス両方に使われます。「めでたし」はほぼプラス評価のみです。「をかし」は知的な趣への感動、「めでたし」は全般的な優秀さへの称賛と覚えましょう。
Q3. めでたしはどの作品に出てきますか?
源氏物語・枕草子・大和物語など広く登場します。人物の容姿・技芸・文章を称える場面で頻出です。
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