いと(いと)の意味とは?古文での使い方・例文【高校古文】
いと(いと)とは?
いとは古文で「とても、たいへん」を表す副詞です。程度がはなはだしいことを示す、古文で非常によく使われる基本単語です。
いとの意味一覧
いと(副詞)
- とても、たいへん(最頻出)
→ 程度がはなはだしいことを表す - (下に打消の語を伴って)それほど~ない
→ 「いと~ず」の形で部分否定を表す
⚠️ 現代語の「いと(糸)」とは全くの別語なので混同しないよう注意。
いとの読み方・品詞
- 歴史的仮名遣い:いと(現代仮名遣いと同じ)
- 品詞:副詞
- 活用:副詞のため活用なし
いとを使った古文例文
-
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」の直後の一文「いとをかし」
(とても趣がある。)
/出典:枕草子・春はあけぼの(清少納言) -
「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」に続く一節「いと心もとなし」
(たいへん待ち遠しい。)
/出典:土佐日記(紀貫之)
いとの覚え方・現代語との違い
現代語との違い(最重要)
| 古文のいと | 現代語 | |
|---|---|---|
| 意味 | とても、たいへん | (現代語には対応する語なし) |
| 品詞 | 副詞 | ― |
| 注意点 | 「糸(いと)」とは無関係 | ― |
覚え方
「いと=いっとう(一等)すごい」
→ 「一等(いっとう)」の「いと」の部分と結びつけて「とても」の意味を覚える
いとの類義語・対義語(古語)
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| いみじ | 程度がはなはだしい(良くも悪くも) |
| いとど | ますます、いっそう |
| すごく(現代語) | とても |
| 対義語 | 意味 |
|---|---|
| すこし | 少し |
| やや | やや、少し |
※ いと vs いとど:「いと」は単に「とても」、「いとど」は「(比較して)ますます」という意味の違いがよく出題されます。
いとが出る試験問題パターン
意味選択問題(センター・共通テスト頻出)
「いと美しき人なり。」の「いと」の意味として最も適切なものを選べ。
① 少し ② とても ③ 全く~ない ④ ようやく
→ 正解:② とても
現代語訳問題
「この児、いと大きになりぬれば。」
→「この子は、たいへん大きくなったので。」
よくある質問(FAQ)
Q1. いとの現代語訳は何ですか?
「とても、たいへん」という程度を強める副詞です。現代語の「すごく」に近いニュアンスです。
Q2. いとと似た古語との違いは?
「いとど」は「いと」に比較のニュアンスが加わり「ますます」という意味になります。単純に程度が高いだけの「いと」と区別しましょう。
Q3. いとはどの作品に出てきますか?
枕草子・源氏物語・土佐日記など、ほぼすべての古典作品で頻出する基本単語です。特に枕草子の「いとをかし」は有名な表現です。
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