すごしの意味とは?古文での使い方・例文【高校古文】

国語


すごしとは?

すごしは古文で「気味が悪い、ぞっとするほどだ」「もの寂しい」という、恐怖や寂寥感を表す形容詞です。現代語の「すごい(すばらしい)」とは意味が異なる点が最重要ポイントです。


すごしの意味一覧

すごし(形容詞・ク活用)

  1. 気味が悪い、ぞっとする(最頻出)
    → 恐怖や不気味さを感じる様子
  2. もの寂しい、荒涼としている
    → 寂しく物悲しい風景の描写
  3. (程度が)はなはだしい(後世に発展した意味)

⚠️ 現代語の「すごい(すばらしい・程度が甚だしい)」に近い意味は、時代が下るにつれて派生したものです。


すごしの読み方・品詞

  • 歴史的仮名遣い:すごし(現代仮名遣いも同じ)
  • 品詞:形容詞(ク活用)
  • 活用:すごく・すごく・すごし・すごき・すごけれ

すごしを使った古文例文

  1. 「秋の夜の月、いとすごし」
    (秋の夜の月は、たいそうもの寂しい)
    /出典:源氏物語(紫式部)

  2. 「人音もせず、すごき所なり」
    (人の気配もせず、気味の悪い場所である)
    /出典:源氏物語(紫式部)


すごしの覚え方・現代語との違い

現代語との違い(最重要)

古文のすごし 現代語の「すごい」
主な意味 気味が悪い、もの寂しい すばらしい、程度が甚だしい
感情の種類 恐怖・寂寥感(ネガティブ) 称賛・驚嘆(多くはポジティブ)
使う場面 荒涼とした風景、不気味な場所 幅広い称賛・驚きの場面

覚え方
「すごし=『過ぐ(すぐ)』から派生→ 通常の範囲を過ぎて恐ろしい・寂しい」


すごしの類義語・対義語(古語)

類義語 意味
恐ろし 恐ろしい
心細し 頼りなく不安だ
対義語 意味
のどかなり のどかだ、穏やかだ

すごしが出る試験問題パターン

意味選択問題(センター・共通テスト頻出)

「すごき山道を分け入り給ふ」の「すごき」の意味として最も適切なものを選べ。
① すばらしい ② 気味が悪い ③ 楽しい ④ 賑やかな

→ 正解:② 気味が悪い

現代語訳問題

「夜更けて、いとすごし。」

→「夜が更けて、たいそうもの寂しく気味が悪い。」


よくある質問(FAQ)

Q1. すごしの現代語訳は何ですか?
「気味が悪い」「もの寂しい」と訳すのが基本で、現代語の「すごい(称賛)」とは大きく異なります。

Q2. なぜすごしは特に注意が必要なのですか?
現代語の「すごい」のポジティブなイメージにつられて誤訳しやすい、入試最頻出の要注意単語だからです。

Q3. すごしはどの作品に出てきますか?
源氏物語で、荒涼とした風景や不気味な場所を描写する際に頻出します。

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