心憎しの意味とは?古文での使い方・例文【高校古文】
心憎しとは?
心憎しは古文で「奥ゆかしい・心惹かれる・見事だ」という、良い意味での高い評価を表す形容詞です。現代語の「憎らしい」とは正反対の、称賛のニュアンスを持ちます。
心憎しの意味一覧
心憎し(形容詞・ク活用)
- 奥ゆかしい・上品で心惹かれる(最頻出)
→ 慎み深く洗練された様子への称賛 - 憎らしいほど見事だ
→ 感心するあまり悔しく感じるほど優れている様子
⚠️ 現代語の「憎い」とは逆に、古文では良い意味でのほめ言葉として使われることが多い点に最大の注意が必要です。
心憎しの読み方・品詞
- 歴史的仮名遣い:こころにくし(現代仮名遣いも同じ)
- 品詞:形容詞(ク活用)
- 活用:心憎く・心憎く・心憎し・心憎き・心憎けれ
心憎しを使った古文例文
-
「もの静かに、心憎きさまして」
(物静かで、奥ゆかしい様子をして)
/出典:枕草子(清少納言) -
「心憎き人は、いかならむ折にも、あわてぬものなり」
(奥ゆかしい人は、どんな時でも慌てないものだ)
/出典:徒然草(兼好法師)
心憎しの覚え方・現代語との違い
現代語との違い(最重要)
| 古文の心憎し | 現代語の「憎い」 | |
|---|---|---|
| 主な意味 | 奥ゆかしい、見事だ | 嫌い、腹立たしい |
| 感情の種類 | 称賛・尊敬 | 嫌悪 |
| 使う場面 | 上品な人・物への評価 | 不快な相手への感情 |
覚え方
「心+憎し=あまりに見事で、悔しいほど(=憎らしいほど)優れている」と結びつけて覚える
心憎しの類義語・対義語(古語)
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| ゆかし | 見たい、心惹かれる |
| なまめかし | 優美である |
| 対義語 | 意味 |
|---|---|
| うとまし | 疎ましい |
| むさし | 見苦しい |
心憎しが出る試験問題パターン
意味選択問題(センター・共通テスト頻出)
「心憎きまで静かなる住まひ」の「心憎き」の意味として最も適切なものを選べ。
① 憎らしいまで ② 奥ゆかしいまで ③ 恐ろしいまで ④ 悲しいまで
→ 正解:② 奥ゆかしいまで
現代語訳問題
「その振る舞ひ、いと心憎し。」
→「その振る舞いは、とても奥ゆかしい。」
よくある質問(FAQ)
Q1. 心憎しの現代語訳は何ですか?
「奥ゆかしい」「見事だ」という良い意味の評価語として訳すのが基本です。
Q2. 心憎しとにくしの違いは何ですか?
「にくし」は単純に「嫌だ・不快だ」という意味ですが、「心憎し」は「心」がつくことで、感心するあまりの憎らしさという肯定的な意味に転じます。
Q3. 心憎しはどの作品に出てきますか?
枕草子・徒然草など、王朝文学でよく見られる評価表現です。
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