うたての意味とは?古文での使い方・例文【高校古文】
うたてとは?
うたては古文で「嫌だ・不快だ・ますますひどく」という、不快感や悪化を表す語です。形容詞「うたてし」の語幹としても使われます。
うたての意味一覧
うたて(副詞・形容詞語幹)
- 嫌なことに、不快に(副詞的用法)
→ 事態が不快な方向に進む様子 - ますますひどく
→ 状況が悪化していく様子
うたてし(形容詞・シク活用)
- 嫌だ、情けない、不快だ
うたての読み方・品詞
- 歴史的仮名遣い:うたて(現代仮名遣いも同じ)
- 品詞:副詞(「うたてし」の場合は形容詞)
- 活用(うたてし):うたてしく・うたてしく・うたてし・うたてしき・うたてしけれ
うたてを使った古文例文
-
「うたておぼゆることどもの、多くはべりし世なり」
(嫌に思われることが、多くございました時代でした)
/出典:源氏物語(紫式部) -
「かかることを見るにも、うたてこそおぼゆれ」
(このようなことを見るにつけても、不快に思われる)
/出典:紫式部日記
うたての覚え方・現代語との違い
現代語との違い(最重要)
| 古文のうたて | 現代語での使用 | |
|---|---|---|
| 主な意味 | 嫌だ、不快に | 現代語ではほぼ使われない |
| ニュアンス | 事態の悪化・不快感 | ― |
| 使う場面 | 不快な出来事への感想 | ― |
覚え方
「う(憂)+たて(立て)→ 憂鬱なことが立て続けに起こるイメージ」
うたての類義語・対義語(古語)
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| うとまし | 疎ましい |
| 心憂し | つらい、嫌だ |
| 対義語 | 意味 |
|---|---|
| うれし | 嬉しい |
| めでたし | すばらしい |
うたてが出る試験問題パターン
意味選択問題(センター・共通テスト頻出)
「うたておぼゆ」の意味として最も適切なものを選べ。
① 嬉しく思われる ② 不快に思われる ③ 珍しく思われる ④ 頼もしく思われる
→ 正解:② 不快に思われる
現代語訳問題
「かかる世の中、うたてもあるかな。」
→「このような世の中は、嫌なものであるなあ。」
よくある質問(FAQ)
Q1. うたての現代語訳は何ですか?
「嫌に、不快に」と訳すのが基本です。事態が望ましくない方向に進む様子を表します。
Q2. うたてとうたてしの違いは何ですか?
うたては副詞的に「嫌に」という状態を表し、うたてしはその形容詞形で「嫌だ」という性質を表します。
Q3. うたてはどの作品に出てきますか?
源氏物語や紫式部日記など、平安時代の物語・日記文学に多く見られます。
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