なつかし(懐かし)の意味・現代語訳・例文【古文単語】

国語


なつかし(懐かし)とは?

なつかしは「心ひかれる・親しみやすい・そばにいたい」を意味する古語の形容詞です。現代語「懐かしい(過去を思い出して恋しい)」とは意味が異なり、今この瞬間の魅力・引力を表します。


なつかしの意味一覧

  1. 心ひかれる、親しみやすい(最頻出)— そばにいたくなるような魅力がある
  2. 慕わしい、離れがたい— 離れたくない気持ち
  3. 【現代語】懐かしい — 過去を思い出す懐旧の感情(古語とは異なる)

なつかしの読み方・品詞

  • 読み方:なつかし(歴史的仮名遣いと同じ)
  • 品詞:形容詞・シク活用
  • 活用:なつかし・く・しく・き・しき・けれ

なつかしを使った古文例文

  1. 「なつかしきかたや」(源氏物語)
    (心ひかれる方(あの方)だなあ)/出典:源氏物語

  2. 「なつかしくうち語らひて」(源氏物語)
    (親しみやすく語り合って)/出典:源氏物語


なつかしの覚え方・現代語との違い

  • 現代語との違い:現代語「懐かしい」は「過去の思い出が恋しい」だが、古語「なつかし」は引きつけられる・そばにいたい感情を表す。
  • 覚え方:「なつ(夏)かし → 夏の心地よさに引き寄せられる → 今この瞬間の引力」と現在の魅力を表すと覚えよう

なつかしの類義語・対義語(古語)

古語 意味
めでたし すばらしい、優れた
こころにくし 奥ゆかしい、気品がある
うとし 疎遠だ(対義)

なつかしが出る試験問題パターン

意味選択問題(4択)

「なつかしき人の御ありさまかな」の「なつかし」の意味として最も適切なものを選べ。
① 懐かしい(過去) ② 心ひかれる ③ 嫌な ④ 怖い

→ 正解:② 心ひかれる

現代語訳問題

「なつかしくうち語らひて帰りぬ」を現代語訳せよ。

→「親しみやすく(打ち解けて)語り合って帰った」


よくある質問(FAQ)

Q1. なつかしの現代語訳は何ですか?
「心ひかれる・親しみやすい・そばにいたい」が正しい意味です。現代語「懐かしい(過去の思い出)」とは異なります。

Q2. なつかしが「現在の引力」を表すとはどういうことですか?
現代語「懐かしい」は過去を回顧する気持ちですが、古語「なつかし」は今まさに引きつけられている・そばを離れたくない感情を表します。

Q3. なつかしはどの作品に出てきますか?
源氏物語・枕草子に多く登場し、人物の魅力や親しみやすさを表す場面で使われます。

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