をかし(をかしい)の意味とは?現代語訳・例文・覚え方【古文単語】
をかし(をかし)とは?
をかしは「趣がある・興味深い・かわいらしい」を意味する古語形容詞です。清少納言が『枕草子』で多用し、知的な美しさや機知への感動を表す言葉として有名です。
をかしの意味一覧
- 趣がある・風情がある(最も重要)
- 興味深い・おもしろい
- かわいらしい・美しい
- おかしい・こっけいである
※現代語の「おかしい(変だ)」とは意味が異なります。古文では主にプラスの評価を表します。
をかしの読み方・品詞
- 読み方:をかし(歴史的仮名遣い)→ 現代仮名遣い「おかし」
- 品詞:形容詞(シク活用)
- 活用語尾:をかしく・をかしけれ など
をかしを使った古文例文
-
「やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる、いとをかし。」
(だんだん白くなっていく山の稜線、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのは、たいそう趣がある。)/出典:枕草子「春はあけぼの」 -
「をかしきもの。かたちよき人のよく書きたる文。」
(趣があるもの。顔立ちが整った人がうまく書いた手紙は趣がある。)/出典:枕草子
をかしの覚え方・現代語との違い
現代語との違い
– 現代語「おかしい」→「変だ・笑える」(マイナスまたはニュートラル)
– 古語「をかし」→「趣がある・興味深い」(プラスの評価)
語呂合わせ・イメージ
– 「をかし = 知的でほほえましい感動」
– 枕草子の「春はあけぼの」全体がをかしの精神:「知的に美を発見する」感覚
をかしの類義語・対義語(古語)
| 語 | 意味 | 関係 |
|---|---|---|
| あはれなり | しみじみ感動する・趣がある | 類義語(情緒的な感動) |
| めでたし | すばらしい・みごとだ | 類義語 |
| うつくし | かわいらしい・美しい | 類義語 |
| いとほし | かわいそうだ・気の毒だ | 対義語的 |
をかしが出る試験問題パターン
意味選択問題(4択)
「紫だちたる雲のほそくたなびきたる。」この文章全体が表す評価として最も適切なものはどれか。
① こっけいだ ② 趣がある ③ おそろしい ④ 変だ
→ 正解:② 趣がある
解説: 枕草子「春はあけぼの」は清少納言が自然の美しさに「をかし(趣がある)」と感じる場面。①のこっけいや④の変だはをかしの古語的意味と一致しない。③のおそろしいはまったく別の感情。
現代語訳問題
「をかしきもの。かたちよき人のよく書きたる文。」の「をかしき」を現代語に訳しなさい。
→ 正解:趣がある(もの) または 興味深い
解説: をかし(形容詞・シク活用)の連体形「をかしき」は「趣がある」と訳す。現代語の「おかしい(変だ)」とは異なる意味であることに注意。
よくある質問(FAQ)
Q1. をかしの現代語訳は何ですか?
最重要の意味は「趣がある・風情がある」です。文脈によって「興味深い・おもしろい・かわいらしい」にもなります。
Q2. をかしと似た古語との違いは?
「あはれなり」は情緒的・しみじみとした感動(秋の景色など)に使い、「をかし」は知的・機知的な発見の感動(春・夏・冬の自然など)に使います。清少納言が好んだのが「をかし」、紫式部の『源氏物語』では「あはれ」が多く登場します。
Q3. をかしはどの作品に出てきますか?
代表的な作品は清少納言の『枕草子』です。「春はあけぼの」に始まる冒頭や「をかしきもの」「うつくしきもの」などの章段で頻出します。共通テスト・センター試験でも枕草子のをかしは頻出です。
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