原形不定詞はイメージで覚えよう【使役動詞と知覚動詞】
様々な不定詞がありますが、その中でもイメージしづらいのが「原形不定詞」。そんな原形不定詞のイメージと、原形不定詞で使われる動詞の紹介などをしていきます。
原形不定詞とは
原形不定詞とは「to do」の形ではなく「to」が省略される不定詞表現です。そう聞いてもイメージしづらいと思うので、
- 意味
- 原形不定詞になる動詞
- 受動態の時は、to doの形をとる
この3つを覚えていきましょう。
原形不定詞になる動詞と意味
原形不定詞になる動詞は大きく分けて2つです。
- 使役動詞
- 知覚動詞
では、使役動詞からご説明します。
使役動詞:make, let, have
使役動詞はこの3種類で、「使役動詞 + O + do」の形をとります。
- make:(無理に)Oに〜させる
- let:Oが〜するのを許可する、Oに〜させてやる
- have:Oに〜させる、Oに〜してもらう
Oは目的語のことで、意味としては「〜させる」が前提になります。
それでは、例文とそれぞれの動詞のイメージをお伝えします。
make:(無理に)Oに〜させる
「make」は「Oの意思に関係なく無理やり」というイメージです。例文を見てもらうとわかりやすいかもしれません。
例文 Our teacher made us carry the chair. 先生は私たちに椅子を運ばせた。
let:Oが〜するのを許可する、Oに〜させてやる
「let」は「Oがやりたいと思っている」前提で使われる動詞です。なので、相手に「許可する」というような「make」よりも柔らか使い方です。
例文 My brother let me use his computer. 兄は私にコンピュータを使わせてくれた。
have:Oに〜させる、Oに〜してもらう
「have」は2つのイメージがあります。これも「make」よりは柔らかい表現です。
- 目上の人が目下の人に対して、〜させる、してもらう
- ある職業の人にお金を払って、〜してもらう
例文 You should have a dentist check your teeth. 歯医者さんに歯を診てもらうべきだよ。
次に、知覚動詞をご説明します。
知覚動詞:主に五感
知覚動詞も原形不定詞を用います。知覚動詞のイメージは「五感」ようは「視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚」を意味する動詞たちです。
- see:見る
- hear:聞く
- feel:感じる
- watch:観る
- look at:見る
- listen to:聞く
- notice:気付く、見かける
他にもありますが、こんな感じです。
例文 I saw Ken enter the bookstore. ケンが本屋に入るのを見た。
ここだけ注意:受動態では「to do」
原形不定詞は「to」のない表現だとお伝えしましたが、受動態になる場合は「to do」の形になります。
受動態への書き換えなどでつい忘れがちなので、しっかり押さえていきましょう。
例文
Our teacher made us carry the chair.
先生は私たちに椅子を運ばせた。
↓
We were made to carry the chairs by our teacher.
私たちは先生に椅子を運ばされた。
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介したのは「原形不定詞」でした。
- 使役動詞:〜させる
- make:相手の意思に関係なく→無理に〜させる
- let:相手がやりたい→許可する
- have:目上の人から、専門の人にお金を払って→してもらう
- 知覚動詞:五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)
- see:見る
- hear:聞く
- feel:感じる
- watch:観る
- look at:見る
- listen to:聞く
- notice:気付く、見かける
- 受動態:to doの形に変化
例文
Our teacher made us carry the chair.
先生は私たちに椅子を運ばせた。
↓
We were made to carry the chairs by our teacher.
私たちは先生に椅子を運ばされた。
しっかり復習して、身につけていきましょう。
他にも不定詞について紹介しているので、よかったらそちらもご覧ください。