不定詞で絶対に覚えておきたい用法上の注意点5選【試験に出ます】
不定詞の中で、つい忘れがちな「not」の位置や完了不定詞、代不定詞などなどありますよね?そんな様々な不定詞の内容とどのような形で出題されるのか、問題を見て一緒に覚えていきましょう!
不定詞の用法上の注意点〜5選〜
今日のラインナップはこちらです。
一つでもわからないのはありましたか?ちょっと微妙だなーってところをクリックして確認してみよう!
1, 否定する語の位置「not, never」
不定詞を否定する語(not, never)は、必ず不定詞の直前に置きます。では、問題を見てみましょう。
- The theater’s staff members told us ( ) during the performance.
- don’t open the door
- not opening the door
- not to open the door
- not to opening the door
この問題は、不定詞の否定の表現を知っていれば解けます。
不定詞を否定する語は不定詞の直前に置くと言うルールだったので、正解は「3, not to open the door」となります。
The theater's staff members told us not to open the door during the performance. 劇場の職員が私たちに上映中はドアを開けないように言った。
2, 不定詞の意味上の主語「for A to do」
不定詞の意味上の主語を置く場合は「for + 名詞」を不定詞の直前に置きます。では、問題を見ていきましょう。
- 安楽に暮らしたいと思うのが人情です。
- It is ( an / a person / easy / lend / natural for / to / to / want ) life.
並べ替えの問題は、繋がるところを最初に組み立てる作業がとても大事です。
まずこの問題で「思うのが→思うことが」を変更できることから、不定詞が使われていることに注目です。「思うことが」なので「to want to 動詞」となります。
「安楽に暮らしたい」は、「安楽な暮らしを送りたい」と言い換えられるので、「lend an easy life」となるが分かります(「an」は先頭文字が「aiueo」にしかつかないので「easy」にしかくっつかない)。
また「It is …」となるときは形容詞が入るので「natural for」と続きます。その後は名詞(意味上の主語)がくるので「a person」が当てはまります。
これら全てを当てはめてみると、正解は「It is [ natural for a person to want to lend an easy] life」となることが分かります。
It is natural for a person to want to lend an easy life. 安楽に暮らしたいとおものが人情です。 It is 形容詞 for 名詞 to do...
おまけ:第五文型の時のfor A to do
おまけとして第五文型の時の並べ替えもしてみましょう。
- 父親がそのことについて話さないのが一番よいと彼は思った。
- He ( father / it / his / to / about / thought / not / speak / best / for ) it.
では、繋がる語句を探してみましょう。
まずは「話さないのが一番よいと彼は思った」の文で「彼が思った」ので「He thought」となることが分かります。また、「話さないこと=一番よい」と言う分になるので「not to speak about…(O) = best(C)」となってSVOC(O=C)の第五文型だと気づくことができます。
また意味上の主語は「父親が」となるので「for his father」が「not to speak about…」の直前にきます。
これまでで意味は通りますが「it」が余ったので「形式目的語」として使われることが分かります。形式目的語が使われるときは「to do…」が最後にくるので、正解は「He [ thought it best for his father not to speak about ] it.」 です。
He thought it best for his father not to speak about it. 父親がそのことについて話さないのが一番よいと彼は思った。 S + V + it + C + for A to do
3, It is +人の性質・性格+ of A to do
先ほどやった「for A to do」でしたが、形容詞が「人の性質・性格」を表す語のとき、「for → of」に変化します。では問題を見てみましょう。
2つの文が同じ意味になるように ( ) の中に1語ずつ当てはめなさい。
- He was careless to make the same mistake.
- ( ) ( ) careless ( ) him to make the same mistake.
不定詞を用いた書き換えは「It is 形容詞 for(of) to do…」となることが多いですので、この形は必ず覚えましょう。
そして、この問題で注意しないといけないのが「careless」が人の性質・性格を表す形容詞なので「for」ではなく「of」が当てはまること。
つまり、答えは「( It ) ( was ) careless ( of ) him to make the same mistake.」となります。
It was careless of him to make the same mistake. 同じ間違いを犯すなんで、彼は不注意だった。
このパターンで用いられる形容詞をよかったらどうぞ。
- careless:不注意な
- clever:利口な
- wise:賢い
- kind:親切な
- foolish:愚かな
- polite:礼儀正しい
- rude:無作法な
- considerate:思いやりのある
- cruel:冷酷な
- stupid:愚かな
4, 完了不定詞「to have done」
完了不定詞「to have done」は、文中の過去時制よりも前である「大過去」を表します。しかし、現在時制と完了不定詞が使われている場合は、「過去」の内容を表しているのか「現在完了」の意味をあらわあしているのかは文脈から判断しなくてはいけません。では、問題を見ていきましょう。
同じ意味になるように4つの選択肢から正しいものを選びなさい。
- It seemed that he had finished his homework.
- He seemed ( ) his homework.
- to finish
- to have finished
- finishing
- finished
この問題の注意点は最初の文が「大過去」を表していることです。
大過去についてはこちらをご覧ください。
「He seemed」のように過去時制が使われているときは、完了不定詞は「大過去」を意味しています。
ですので答えは「2, to have finished」です。
He seemed to have finished his homework. 彼は宿題を終えてしまっていたようだった。
5, 代不定詞
代不定詞は、前に出てきた動詞と同じ動詞を使うときに、重複しないように to のみと省略される用法のこと。
分かりづらいと思うので、これは例文をご覧ください。
- The boys decided to fight, but the girls begged them not to.
- 少年たちは戦うことに決めたが、少女たちはそうしないように彼らに懇願した。
最後の「to」には「to fight」の意味が込められていることに注意しよう。
この分の問題としてはこんな感じです。
- The boys decided to fight, but the girls begged them ( ) .
- not to
- to not
- not
- no
上記の文と同じ文なので、間違えないように「代不定詞」をしっかりと覚えましょう。
まとめ
今回学んだのは「不定詞の用法で注意すること5選」でした。
- 否定する語の位置「not, never」
- 不定詞の直前
- 不定詞の意味上の主語「for A to do」
- 不定詞の直前
- It is +人の性質・性格+ of A to do
- 形容詞が人の性質・性格を表すときは「of A to do」
- 「of」を使う形容詞10選
- 完了不定詞「to have done」
- 過去時制の時は大過去
- 現在時制の時は大過去か現在完了
- 代不定詞
- 重複を避けるため「to」のみの表現
しっかり復習して、試験に臨んでください。
不定詞についてはこちらも参考にしてみてください。