いみじ(いみじい)の意味とは?現代語訳・例文・覚え方【古文単語】
いみじ(いみじ)とは?
いみじは「程度がはなはだしい・並々でない」を意味する古語形容詞です。プラスの文脈では「すばらしい・たいそう」、マイナスの文脈では「恐ろしい・ひどい」と訳し、文脈判断が重要な単語です。
いみじの意味一覧
- 程度がはなはだしい・並々でない(根本的意味)
- すばらしい・すてきだ(プラスの文脈)
- 恐ろしい・ひどい(マイナスの文脈)
- たいそう〜だ(副詞的用法:いみじく)
※プラス・マイナス両方に使われるため、前後の文脈で判断することが必須です。
いみじの読み方・品詞
- 読み方:いみじ(歴史的仮名遣い)→ 現代仮名遣い「いみじ」
- 品詞:形容詞(シク活用)
- 活用語尾:いみじく(副詞的)・いみじき(連体形)など
いみじを使った古文例文
-
「いみじく侍りける人の御心かな。」
(まことにすばらしい(お方の)お心であることよ。)/出典:大和物語 -
「いみじき嵐の夜に、かかる旅の空にて、いかに思す。」
(ひどい嵐の夜に、このような旅先で、どのようにお過ごしでしょうか。)/出典:源氏物語
いみじの覚え方・現代語との違い
現代語との違い
– 現代語に「いみじい」という語はほぼ使われない
– 「いみじくも(いみじくも言い当てた)」という副詞的表現は現代語にも残っている
語呂合わせ・イメージ
– 「いみじ = 意味じゃなく”程度”が大きい」→ すごく・とても・ひどく
– 文脈がプラスなら「すばらしい」、マイナスなら「ひどい・恐ろしい」と柔軟に読む
いみじの類義語・対義語(古語)
| 語 | 意味 | 関係 |
|---|---|---|
| めでたし | すばらしい・おめでたい | 類義語(プラス限定) |
| おそろし | 恐ろしい | 類義語(マイナス面) |
| ゆゆし | 不吉だ・程度が激しい | 類義語(ほぼ同じ用法) |
| なのめなり | 平凡だ・並々だ | 対義語 |
いみじが出る試験問題パターン
意味選択問題(4択)
「いみじく美しき人を見つけたり。」の「いみじく」の意味として最も適切なものはどれか。
① 恐ろしく ② 平凡に ③ たいそう ④ わずかに
→ 正解:③ たいそう
解説: 「いみじく」は「いみじ」の副詞的用法で「たいそう・非常に」の意味。「美しき人」(美しい人)というプラスの文脈なので「たいそう美しい人を見つけた」と訳す。① 恐ろしくはマイナスの文脈で使う訳。② 平凡にはなのめなりなどの意味。④ わずかにとは逆の意味。
現代語訳問題
「いみじき嵐の夜」の「いみじき」を現代語訳しなさい。
→ 正解:ひどい(または「激しい」「たいそう激しい」)
解説: 嵐という言葉はマイナスのイメージを持つため、「いみじき嵐」は「ひどい嵐・激しい嵐」と訳す。プラス・マイナスの文脈判断が重要。
よくある質問(FAQ)
Q1. いみじの現代語訳は何ですか?
「程度がはなはだしい」が根本的意味です。プラスの文脈では「たいそう・すばらしい」、マイナスの文脈では「ひどい・恐ろしい」と訳します。
Q2. いみじと似た古語との違いは?
「ゆゆし」もプラス・マイナス両方に使われる類義語です。ただし「ゆゆし」には「不吉・神聖で近づきがたい」というニュアンスが強く、「いみじ」よりやや特殊な文脈で使われます。
Q3. いみじはどの作品に出てきますか?
源氏物語・枕草子・竹取物語など広く登場します。「いみじく侍り」(すばらしゅうございます)のような丁寧表現として会話文にもよく出ます。
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