あはれ(あわれ)の意味とは?古文での使い方・例文【高校古文】
あはれ(あわれ)とは?
あはれは古文で「しみじみとした感動・趣・情感」を表す言葉です。現代語の「かわいそう」とは大きく異なり、感動・共感・美しさへのしみじみとした感情を幅広く表します。
あはれの意味一覧
あはれ(感動詞・形容動詞・名詞)
- しみじみとした感動・趣(最頻出)
→ 美しいもの・はかないものへの深い感情 - かわいそう・気の毒
→ 現代語の「哀れ」に近い用法 - ああ・なんと(感動詞として)
→ 深い感情を表す間投詞
⚠️ 現代語の「哀れ(かわいそう)」は②の意味ですが、古文では①の「しみじみとした感動」が圧倒的に多いので注意。
あはれの読み方・品詞
- 歴史的仮名遣い:あはれ(現代仮名遣い:あわれ)
- 品詞:感動詞 / 形容動詞(あはれなり)/ 名詞
- 形容動詞の活用:あはれなり・あはれに・あはれなる・あはれなれ
あはれを使った古文例文
-
「烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへ、あはれなり。」
(カラスが寝ぐらへ行こうとして、三羽四羽、二羽三羽などと飛び急ぐ様子さえ、しみじみと趣深い。)
/出典:枕草子・秋の段(清少納言) -
「あはれなるもの。親などのかたへ、文やりたるに、いとよくて返りごと来たる。」
(しみじみと心打たれるもの。親などのいる方へ手紙を送ったところ、とても上手な返事が来たとき。)
/出典:枕草子(清少納言)
あはれの覚え方・現代語との違い
現代語との違い(最重要)
| 古文のあはれ | 現代語の哀れ | |
|---|---|---|
| 主な意味 | しみじみとした感動・趣 | かわいそう・みじめ |
| 感情の種類 | 美・はかなさへの共感 | 同情・憐れみ |
| 使う場面 | 自然・人生・芸術の感動 | 不幸な状況への同情 |
覚え方
「あはれ=アート(芸術)には(葉)れる感動」
→ 美しいものへのしみじみとした感動と結びつけて覚える
あはれの類義語・対義語(古語)
| 類義語 | 意味 |
|---|---|
| をかし | 趣深い、おもしろい(知的・明るい感動) |
| いとほし | かわいそう、気の毒 |
| めでたし | すばらしい、めでたい |
| 対義語 | 意味 |
|---|---|
| すさまじ | 興ざめだ、物寂しい |
| わびし | 寂しい、みすぼらしい |
※ あはれ vs をかし:あはれは感情的・情緒的な感動、をかしは知的・明るい趣という違いがよく出題されます。
あはれが出る試験問題パターン
意味選択問題(センター・共通テスト頻出)
「もののあはれを知る」の「あはれ」の意味として最も適切なものを選べ。
① かわいそうなこと ② しみじみとした情感 ③ おかしいこと ④ 恐ろしいこと
→ 正解:② しみじみとした情感
現代語訳問題
「春の夜の月のあはれなること、言ふ方なし。」
→「春の夜の月のしみじみとした趣は、言いようがない。」
よくある質問(FAQ)
Q1. あはれの現代語訳は何ですか?
文脈によりますが、最もよく使われるのは「しみじみとした感動・趣」です。「ああ、なんと」という感動詞としても使われます。
Q2. あはれとをかしの違いは何ですか?
あはれは感情的・情緒的な深い感動(特にはかなさや美への共感)、をかしは知的・明るい興味や趣です。枕草子ではをかし、源氏物語ではあはれが多く使われます。
Q3. あはれはどの作品に出てきますか?
源氏物語・枕草子・徒然草など多くの古典作品に登場します。特に「もののあはれ」は国文学の重要概念として源氏物語の主題とも言われます。
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