功利主義とは?意味・考え方・批判をわかりやすく解説【高校倫理】

社会


功利主義とは?

功利主義(こうりしゅぎ)とは「最大多数の最大幸福」を道徳の原則とする倫理思想です。行為の善悪を、それがもたらす快楽・幸福の総量で判断します。ベンサムとJ.S.ミルが代表的な思想家です。


功利主義の詳細説明

思想・概念の内容

  • 「善い行為=多くの人に多くの幸福(快楽)をもたらす行為」
  • 「悪い行為=苦痛・不幸を増やす行為」
  • 結果(帰結)によって行為を判断する → 帰結主義の代表例

主要な思想家

思想家 主張・キーワード
ベンサム 快楽計算・量的功利主義。快楽に量的な差はない
J.S.ミル 質的功利主義。「満足した豚より不満足なソクラテスのほうがよい」

功利主義の具体例・現代との関連

  1. 政策立案:最も多くの人が恩恵を受ける政策を優先する考え方は功利主義的
  2. 医療資源の配分:限られた医療資源をどう分配するか(トリアージ)は功利主義的判断
  3. 現代社会の問題:多数者の幸福のために少数者が犠牲になる「多数決の暴力」の問題

主要思想家の考え方

思想家 主張 キーワード
ベンサム 快楽の量が多いほど善い。快楽計算で道徳を判断できる 量的功利主義・快楽計算・最大多数の最大幸福
J.S.ミル 快楽には質的な違いがある。精神的快楽は肉体的快楽より高い 質的功利主義・精神的快楽の優位

功利主義の関連概念

用語 意味
帰結主義 行為の結果で善悪を判断する立場
義務論(カント) 結果でなく動機・義務で善悪を判断(功利主義の対立概念)
快楽計算 ベンサムが提唱した快楽の量的測定方法
最大多数の最大幸福 功利主義の基本原理

功利主義が出る試験問題パターン

用語説明問題

功利主義の基本原理を説明せよ。
正解例:「最大多数の最大幸福を道徳の原則とし、行為の善悪を快楽・幸福の総量で判断する思想」

論述問題の切り口
– ベンサムとJ.S.ミルの功利主義の違いを述べよ
– 義務論(カント)と功利主義の違いを比較せよ


よくある質問(FAQ)

Q1. 功利主義とは何ですか?わかりやすく説明してください。
「最大多数の最大幸福」を目指す考え方です。多くの人に最大の幸福をもたらす行為が最も善い、と考えます。

Q2. 功利主義の考え方を日常生活で例えると?
クラスで遠足の行き先を多数決で決める場合、多数の人が楽しめる場所を選ぶのが功利主義的な発想です。

Q3. 功利主義と義務論(カント倫理学)の違いは?
功利主義は「結果・帰結」で善悪を判断するのに対し、義務論は「動機・義務」で判断します。嘘をついても多くの人が幸せになるなら功利主義的には正当化できますが、義務論では嘘は常に悪です。

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